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故郷に想いを寄せて。岩船大祭。

昨18日、今日19日は私の故郷、岩船町の鎮守

「石船(いわふね)神社」の祭り岩船大祭です。

昨夜が宵祭り、今日が終日、本祭りです。

故郷の岩船町は越後の北、現在村上市に属していますが

歴史は古く、大化の改新時代に北方に対する防御として「磐舟の柵」が

「沼垂の柵」と共に築かれ、「日本書紀」に地名が登場しています。

「阿倍比羅夫」が軍船を率いて磐舟潟に来た時にすでに地名と神社が

存在したといわれております。

先年、1200年祭が盛大に行われた古くから海運と漁業で栄えてきた

町です。

私に故郷の祭りを語らせたらブログ容量がいくら有っても足りません。

一昨日よりあいにくの天候ですが、今頃故郷は祭り一色になっていることでしょう

故郷に思いをはせながら思い出を綴って見ます。


俗に「岩船者(いわふねもん)は年13ヶ月働いて、一月分を祭りにつぎ込む」と

言われるほどこのお祭りを大切にして生活しています。

地元で漁業を営む漁師たちの他に遠洋漁業、内航船、外航船に乗り込んでいる

船乗りも多く、盆や暮れ正月に帰らなくとも祭りには帰ってくる人が多く居ます。

昨夜の宵祭りには町の北の小高い丘にあって、岩船港と岩船町を見守っている

「石船(いわふね)神社」の長い参道で宵宮参りで久しぶりに帰省した人達が

すれ違い挨拶を交わしてお互いの無事を確認しあって旧交を暖めます。

祭りには古いものは江戸時代に作られた「祭り屋台」私たちは「おしゃぎり」

と呼んで大切に扱ってきた各町内自慢の屋台が9台引き出され

御神輿と共に町を巡幸します。

各屋台を運営する町内は少ない町で30戸たらず、多い町でも100戸に満たず、

この町内が今なら新築すると「数億円」時々の修理代でも「数千万」と

言われる、豪華絢爛の金箔漆塗りの祭り屋台を守ってきてここまで

続いてきています。

祭りにかける思いとエネルギーが感じられます。

漁師町ですから先頭を行く屋台は「お船様」を乗せた岸見寺町町の屋台

御神輿は巡幸の後部で進みます。

今日の夜明け前から巡幸のコースを先太鼓が回って道筋を清めます

私たちは「やれかか」と呼んでいます。

太鼓と金のリズムが「やーれ、かかあ、おきろ。おこわまんま、ふかせ。

てれすこてんてん、すってんてん」と聞こえます。

夜が明けると船を大漁旗で満艦飾にはためかせ。

船の神棚、船魂様にお供えを供え、

各町内からそろいのはっぴ姿の若衆が屋台を引き出し神社に終結

して、御神輿に御神体、お船様にあらみたまが移されて

木遣りが上がり巡幸の開始です。

各所に見所はありますが、夜になり各屋台はちょうちんで飾られ丁度今頃から

ひときわ見ごたえがあります。



物心付いた時から屋台に乗ってきた私たちは故郷を離れても

祭囃子は身体に染み付いていて思い出すたびに身震いして

鳥肌たつほどの興奮を覚えます。


語ればきりはありません。

祭りは明日の夜明け近くまで続きます。

昼のニュースで一部今日の巡幸の様子が流れました。

飛んで帰って参加したい気分になりました。


ふるさとは 遠きにありて おもうもの

そして かなしくうたうもの よしや うらぶれて 異土の乞食と・・・

犀星でしたか・


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私も岩船出身です

毎年帰ってたのに、今年は仕事上お休みがとれず、帰れませんでした(T_T)
この時間になってもお囃子とか頭の中で、流れてます。
18日の夜に神社に行って19日は朝早くから…
来年は帰ります。

Re: 私も岩船出身です

コメントありがとうございます。
岩船のご出身との事ですがどちらにお住まいですか?

いくつになっても祭りは懐かしく。

私は上浜町です。







> 毎年帰ってたのに、今年は仕事上お休みがとれず、帰れませんでした(T_T)
> この時間になってもお囃子とか頭の中で、流れてます。
> 18日の夜に神社に行って19日は朝早くから…
> 来年は帰ります。
プロフィール
新潟県北部の漁師の次男坊で生まれ、情報産業に従事して退職後は佐渡島で生活。

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